北岳登山記~その2~
出発~雪渓クリアまで
↑のつづき
雪渓地獄をクリアしたものの、体力と脚力をかなり削られ
もう、頂上でいいんでない・・・?ってなグッタリ感

そんな目の前に現れた“難所”「八本歯のコル」
普通の状態なら、それほど難所とも思わないが
もう、足は攣ってるし、モモを上げるのが苦痛で・・・
垂直な階段とか・・・

ここまで来ると、高度もかなり上がってるせいか
息も切れるし、心拍も上がってしまう
しかし~強そうな岩肌
雲がジャマして、遠くの山々は望めないが

ときおり雲・霧の切れ間から、山肌がのぞく
カ~ッコイイなぁ~~っとシャッターを切る
もうちょっと雲がどいてくれたらなぁ~~

ヘトヘトだけど、行くしかない。
時間も気になるから、休むわけにもいかない。
この辺までくれば、富士山が見えてもおかしくなかったのだが、
遠くは真っ白で、何も見えない・・・
階段地獄をクリアしたら・・・

次は岩地獄か・・・
かなりの急角度の岩場。いいかげんにしてくれ・・・
そろそろ頂上じゃねーの?って

「山頂50分」の看板・・・長ぇ・・・
時計を見ると11時過ぎ。4時間ハードに歩き通し
頂上は12時か・・・下山時間とバスの最終時間・・・
帰りのバス時間が気になって、クタクタでも休めない
50分かけずに頂上へ行きたいと、ムリヤリ足を進める
北岳山頂と、(日本第3位)間ノ岳をつなぐ稜線が見える

あいだに北岳山荘が見える。
すげぇとこに建ってるもんだ・・・
あの辺でマッタリ1泊したら、またこの旅も違うものになるだろな・・・
なんだか、オッサンたちが3人くらい群がってる・・・

コレがあの!「キタダケソウ」(白い花)
世界中で、ここにしか、今の時期しか咲いてない貴重な高山植物。
コレを見に、毎年登ると言う人もいる。
しかし、一眼レフらしからぬ、この雑な写真・・・
くたびれちゃってるわ、またそのうち咲いてるやろ・・・と、
特に
設定イジるでもなく、寄るでもなく・・・
イイカゲンにシャッターを切る
終わってみれば、この後は見つけられず・・・
一期一会といいますか・・・
もうちょっと・・・ちゃんとやっとくべきでした
ちょっと雲が切れて、絶景がのぞいたので、
おお!写真撮って~っと、やってる間に雲が流れてくる・・・

なかなかいい景色が収められない
しかし、ヒドイ顔だ・・・これでも笑ってるつもり。
疲労困憊で・・・笑ってんのに笑えてない
山の存在感というか・・・強烈に圧倒される景色ですな

雲が切れるたび、おお~~~!
って感じ
油断してズッコケたら、転げ落ちること数千m・・・?

いつでも死ねます
普通に歩いてりゃ、大丈夫ですが・・・“デスゾーン”多数
お!なんか人が集まってるぞ?

もしや・・・
ついたーーーーーーーー

北岳頂上ーーーー
3193m
日本第2位の高峰に立つ

長かった・・・
6:00過ぎに出て、12:00チョイ前に到着
6時間弱かかった・・・
「コースタイム」より短縮して着くハズが、ややオーバー・・・
やはり雪渓での苦戦が響いてる。
まぁ、下りサクサク行けば、最終バスには間にあうだろ・・・
って時間ではある。
頂上でマッタリとビール飲んでた、地元の人に
富士山どっちですかね?って聞いたんだけど・・・

こっちだそうです・・・
あっちが北アルプスで、こっちがナントカ岳・・・・・
全部同じ・・・真っ白です
富士山見たかったな~~
オレの一番の目的でもあったんだけど・・・
でも、頂上で一緒に登ったコーハイが、コーヒーを淹れてくれました

ワタシのために、わざわざバーナーとか、ドリップコーヒーとか
持ってきてくれました。
山頂のコーヒーは格別でした
自分でもコレをやろうと、バーナー買ったんだけど、
出発が急だったのもあって、持って来なかった。
いいコーハイを持ちました
さて。富士山も見えないし、雲に包まれ眺望も期待薄ですし・・・

頂上には30分と居ませんでしたが・・・
さっさと下山開始~
来た道を戻るのは、あの雪渓を下りるのコワイし・・・ってことで、
別ルートから下ります。
地元の人曰く、早い人なら2時間、普通に行って3時間。
そんな、4時間もかかんないよ。(コースタイムは5時間になってる)
とのこと。
山頂出発が12:30頃。
16:30の最終バスに間にあわない!ってことはないだろ・・・
と、一安心。
ちょっと下って、北岳肩の小屋

ココの情報を見させてもらって、来ました。
おトイレを借りて、お土産ちょっと買って~
3000m付近の稜線を伝って歩く

空中散歩と言ったら大げさかもしんないけど、
そんな感じ。何ともいえない気持ちよさ
あんなに攣って、ボロボロだった足も気にならなくなってる
山肌一面に、自然の“お花畑”が広がる

何を見ても、下界とは違う世界。
タマに霧が晴れると、豪快な山肌が。

遠くの景色は見れなかったけど、
こんな景色がたくさん見れただけで、大満足。
そんな眺め良い尾根から、またうっそうとした森の中へ・・・
山頂まで行って、一安心(時間次第では、途中で引き返すことも考えてた)
下山も、何事もなければ時間に間に合う・・・

そんな安心感と、やや下りをナメてたのもあり・・・
かなり下山もヤラれた・・・
下山に使ったルートは、雪渓を避けるが、
けっこうな回り道に・・・
長い長い・・・
しかも、ず~~~っと急斜面の下り。
所々、転げ落ちたら、木と岩にボコボコにされて
数百メートル落下しそうな危険な所も多数・・・
ケガでもしたら、たちまちバスに間に合わない危機が再来する・・・
慎重に・・・急いで・・・モクモクと休みなく歩く
下山は3時間ほどで到着したが、

そーーーーとーーー下山もシンドかった
スタートしたつり橋に到着

ほとんど下山で汚れた足元

ズボンも、尻もちついたりで、泥んこ。
いい大人が、泥んこになって、必死で下りて来た感じ

まぁ、無事時間内に戻れてヨカッタ・・・
いろんな情報を元に、日帰りもイケル!と今回は行きましたが、
今回のように残雪が多かったりと、条件がちょっと変われば
ガラっと変わってしまいますね。
実際、登りはコースタイム縮められなかったし。
当初の予定通り、雪渓を避けて回り道で登ってたら
時間的に間にあわなかったかもしれないし。
残雪が少なくなれば、もう少し余裕もあったかもしれませんが・・・
どっちにしても、ギリギリな計画で山に登るというのは、
ちょっと危険だな・・・と感じた登山でもあり、
こんな未熟者の登山者を、無事に帰らせていただいた、
山の神様に感謝するしかありませんね。
それにしても、すごいものを見れました
ハードに歩き続けた9時間ちょっと・・・
全身筋肉痛でバキバキですが・・・
楽しかったです
もう、しばらく山登りはいいです
って感じですが
↑のつづき
雪渓地獄をクリアしたものの、体力と脚力をかなり削られ
もう、頂上でいいんでない・・・?ってなグッタリ感

そんな目の前に現れた“難所”「八本歯のコル」
普通の状態なら、それほど難所とも思わないが
もう、足は攣ってるし、モモを上げるのが苦痛で・・・

垂直な階段とか・・・

ここまで来ると、高度もかなり上がってるせいか
息も切れるし、心拍も上がってしまう

しかし~強そうな岩肌

雲がジャマして、遠くの山々は望めないが

ときおり雲・霧の切れ間から、山肌がのぞく
カ~ッコイイなぁ~~っとシャッターを切る

もうちょっと雲がどいてくれたらなぁ~~


ヘトヘトだけど、行くしかない。
時間も気になるから、休むわけにもいかない。
この辺までくれば、富士山が見えてもおかしくなかったのだが、
遠くは真っ白で、何も見えない・・・
階段地獄をクリアしたら・・・

次は岩地獄か・・・

かなりの急角度の岩場。いいかげんにしてくれ・・・

そろそろ頂上じゃねーの?って

「山頂50分」の看板・・・長ぇ・・・

時計を見ると11時過ぎ。4時間ハードに歩き通し

頂上は12時か・・・下山時間とバスの最終時間・・・
帰りのバス時間が気になって、クタクタでも休めない

50分かけずに頂上へ行きたいと、ムリヤリ足を進める
北岳山頂と、(日本第3位)間ノ岳をつなぐ稜線が見える

あいだに北岳山荘が見える。
すげぇとこに建ってるもんだ・・・
あの辺でマッタリ1泊したら、またこの旅も違うものになるだろな・・・
なんだか、オッサンたちが3人くらい群がってる・・・

コレがあの!「キタダケソウ」(白い花)
世界中で、ここにしか、今の時期しか咲いてない貴重な高山植物。
コレを見に、毎年登ると言う人もいる。
しかし、一眼レフらしからぬ、この雑な写真・・・

くたびれちゃってるわ、またそのうち咲いてるやろ・・・と、
特に

イイカゲンにシャッターを切る

終わってみれば、この後は見つけられず・・・
一期一会といいますか・・・
もうちょっと・・・ちゃんとやっとくべきでした

ちょっと雲が切れて、絶景がのぞいたので、
おお!写真撮って~っと、やってる間に雲が流れてくる・・・


なかなかいい景色が収められない

しかし、ヒドイ顔だ・・・これでも笑ってるつもり。
疲労困憊で・・・笑ってんのに笑えてない

山の存在感というか・・・強烈に圧倒される景色ですな

雲が切れるたび、おお~~~!


油断してズッコケたら、転げ落ちること数千m・・・?


いつでも死ねます

普通に歩いてりゃ、大丈夫ですが・・・“デスゾーン”多数

お!なんか人が集まってるぞ?

もしや・・・
ついたーーーーーーーー


北岳頂上ーーーー

3193m



長かった・・・
6:00過ぎに出て、12:00チョイ前に到着
6時間弱かかった・・・
「コースタイム」より短縮して着くハズが、ややオーバー・・・

やはり雪渓での苦戦が響いてる。
まぁ、下りサクサク行けば、最終バスには間にあうだろ・・・
って時間ではある。
頂上でマッタリとビール飲んでた、地元の人に
富士山どっちですかね?って聞いたんだけど・・・

こっちだそうです・・・

あっちが北アルプスで、こっちがナントカ岳・・・・・

全部同じ・・・真っ白です


オレの一番の目的でもあったんだけど・・・
でも、頂上で一緒に登ったコーハイが、コーヒーを淹れてくれました


ワタシのために、わざわざバーナーとか、ドリップコーヒーとか
持ってきてくれました。
山頂のコーヒーは格別でした

自分でもコレをやろうと、バーナー買ったんだけど、
出発が急だったのもあって、持って来なかった。
いいコーハイを持ちました

さて。富士山も見えないし、雲に包まれ眺望も期待薄ですし・・・

頂上には30分と居ませんでしたが・・・
さっさと下山開始~
来た道を戻るのは、あの雪渓を下りるのコワイし・・・ってことで、
別ルートから下ります。
地元の人曰く、早い人なら2時間、普通に行って3時間。
そんな、4時間もかかんないよ。(コースタイムは5時間になってる)
とのこと。
山頂出発が12:30頃。
16:30の最終バスに間にあわない!ってことはないだろ・・・
と、一安心。
ちょっと下って、北岳肩の小屋

ココの情報を見させてもらって、来ました。
おトイレを借りて、お土産ちょっと買って~

3000m付近の稜線を伝って歩く

空中散歩と言ったら大げさかもしんないけど、
そんな感じ。何ともいえない気持ちよさ

あんなに攣って、ボロボロだった足も気にならなくなってる

山肌一面に、自然の“お花畑”が広がる

何を見ても、下界とは違う世界。
タマに霧が晴れると、豪快な山肌が。

遠くの景色は見れなかったけど、
こんな景色がたくさん見れただけで、大満足。
そんな眺め良い尾根から、またうっそうとした森の中へ・・・
山頂まで行って、一安心(時間次第では、途中で引き返すことも考えてた)
下山も、何事もなければ時間に間に合う・・・

そんな安心感と、やや下りをナメてたのもあり・・・
かなり下山もヤラれた・・・

下山に使ったルートは、雪渓を避けるが、
けっこうな回り道に・・・
長い長い・・・

しかも、ず~~~っと急斜面の下り。
所々、転げ落ちたら、木と岩にボコボコにされて
数百メートル落下しそうな危険な所も多数・・・
ケガでもしたら、たちまちバスに間に合わない危機が再来する・・・
慎重に・・・急いで・・・モクモクと休みなく歩く

下山は3時間ほどで到着したが、

そーーーーとーーー下山もシンドかった

スタートしたつり橋に到着


ほとんど下山で汚れた足元

ズボンも、尻もちついたりで、泥んこ。
いい大人が、泥んこになって、必死で下りて来た感じ


まぁ、無事時間内に戻れてヨカッタ・・・
いろんな情報を元に、日帰りもイケル!と今回は行きましたが、
今回のように残雪が多かったりと、条件がちょっと変われば
ガラっと変わってしまいますね。
実際、登りはコースタイム縮められなかったし。
当初の予定通り、雪渓を避けて回り道で登ってたら
時間的に間にあわなかったかもしれないし。
残雪が少なくなれば、もう少し余裕もあったかもしれませんが・・・
どっちにしても、ギリギリな計画で山に登るというのは、
ちょっと危険だな・・・と感じた登山でもあり、
こんな未熟者の登山者を、無事に帰らせていただいた、
山の神様に感謝するしかありませんね。
それにしても、すごいものを見れました

ハードに歩き続けた9時間ちょっと・・・
全身筋肉痛でバキバキですが・・・

楽しかったです

もう、しばらく山登りはいいです


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