床屋の生命線・櫛をD.I.Y修正(?)


用途によっていろんな種類がありますが~
1月にブッ壊してしまった、大事な櫛・・・
仕上げ用の目の細かい、繊細な櫛です・・・
やはり櫛も、使いやすいモノ、ダメなもの・・・
何故かお気に入り・・・なぜか合わない・・・イロイロあります。
下の茶色が、数年前に見つけてからというもの、
「もうコレしか買わん!」ってな素晴らしい櫛

(見ての通り、コレも歯が欠けてしまっている


ただ、この櫛を作ってた職人さんが入院したとか・・・ってウワサで、
手に入らなくなったため、仕方なく
似たようなモノ(黄色)を仕入れました

素材は同じ。
どちらも「手作り」ってことだが・・・
な~~んか・・・使いずらいんだよ・・・

何が違うんかな…


今までも、あまりマジマジと観察したこともなかったが・・・
背側から見て、薄さの違いは一目瞭然

お気に入り(茶)の方は、とにかく薄い。そして美しい


黄色い方は厚みもあるが、美しくない・・・

なんか、根元が分厚くて、急に絞った感じ。
ちょっと、ゆがんでもいるような・・・
写真では写らないが、薄くなってる中間~先端も、
急に薄くなってるような、ブサイクさ

まぁ、薄けりゃイイってもんじゃないが、コレなんか・・・
わりと厚いんだけど、使いやすい


やっぱ、スッっと美しい感じがする

コレはけっこう昔のモノで、いまや手に入らなくなってきた素材「ツノ」
水牛の角で作ったもので、昔は主流だったが、
動物愛護的なモンダイなのか?姿を消しました。
プラスチック製と比べ、ツノ製は高価だったので、
やっぱ作りがイイんだと思う

厚みがあっても使いやすいのは、歯の一本一本が細めで
歯の先のトガリ具合が絶妙だからか・・・

上:今回仕入れたモノ。
下:ツノ製。

あまりトガリ過ぎても、アタマに刺さっちゃう

やっぱ、櫛通りの違いはココか

上:今回仕入れたやつ。
下:ワタシ愛用の櫛
茶色は、歯自体、根元~先まで全部細い!
ツノ製とは違うアプローチなのか?

今回のもの(黄)は、歯が太くて歯と歯の間の空間が狭い。
歯の先もブサイク。
だから毛の通りが悪い

絶対的存在だった、お気に入りの櫛が手に入らなくなったことで、
マジマジと観察・研究し、そのへんの”偉大さ”に気付いた・・・

いや、困ったもんだ・・・

と、困ってばかりもいられませんので・・・
せっかく買った櫛だし。ダメなのはわかったので・・・

直しましょう~


#100の耐水ペーパーで、厚みを茶色の櫛に近づける!

歯を細くしたいのもあるが、それはハードル高めなので。
オープン戦見ながら、ゴシゴシ削りました


こんなこと、やったことないし
薄くなったら良くなるって、確証があるわけでもない

とにかく削る


なっかなか削れねぇな~・・・と、
チョーシに乗って削ってたら

ちょっと削りすぎちゃったかな・・・

#400くらいで仕上げたかったが、気が付いたらすげぇ薄くなってて

「これ以上削っちゃヤバイだろ・・・」



薄さは”お手本”の茶色を通り越してしまいました・・・

最先端は、ちょっと「紙」っぽくなって・・・ちょっと頼りないような・・・



でも、最初より格段に”美しく”なりました

使った感じが~・・・
イイんですよ。コレが~~

まぁ、お気に入り櫛には及ばないものの、
薄さの恩恵は、かなりアリ!

歯自体はイジれなかったが、毛の通りも初めよりマシ。
なるほど。
ダメな道具をイジるのもアリか・・・

それにしても、やはりイイモノを作る職人さんの偉大さが
またちょっとわかった気がする・・・

やはり代わりの利かない仕事をする人ってのはいるもんで・・・
どこの誰だかは存じ上げませんが・・・
ワタシの櫛を作ってる職人さん!
復帰してもらえませんかね~・・・

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コメント
No title
かずさんなら櫛自分で作れるんじゃない?w
No title
としさん>この細かいの自分で作るのはメンドっちぃけど・・・やり方教わったら、このブサイク櫛よりはウマく作れる自信アリ
