fc2ブログ

生きてるみたいな時計ちゃん。

今月、店舗内装のリニューアル工事を終え
元気に営業しております

改装後のバタバタも落ち着いたところで~
改装中、改装後に書ききれなかったネタをちょこちょこと・・・


なんといっても、改装後の店で
独特の存在感と、ホッコリ感を出しまくる、この~・・・

時計について触れなければいけません
時計に関しては、改装前から改装中も、ずっと考え続けてたパーツ

店の雰囲気は、最初から明確にワタシの中にあったので、
それに合う時計とは・・・というところで。


イメージが「レトロ」ってことで、そんなイメージの時計・・・
いっぱい売ってますよ。「ビンテージ調」「レトロ調」・・・数百円~数千円・・・
ペラペラのプラスチックのとかサ

でも、今回は内装にこだわったし・・・
お金もかかった・・・
そこに薄っぺらな時計をブラ下げるワケにはいかないのですよ・・・




駅のホームに下がってる時計・・・バスや船に着いてる武骨な時計・・・
学校にある時計、工場にありそうな時計・・・
イロイロとネットで探して、タマタマ行きついた~


ワタシがよく使うアプリ・メ〇カリで見つけた

ボンボン時計って言うのかな
柱時計。振り子時計?ゼンマイ時計?



レトロ”調”とか、”風”じゃないヨ
ホントに古いんです
出品者の見解で言うところ、昭和40年代では?とのこと。
もしやワタシとタメ?やや先輩とか・・・?

ゼンマイで歯車を回し、振り子がコチコチ…時間で「ボ~ン
なんかワクワクするじゃぁ~ないですか


電池で動く「クオーツ」が普通のこのご時世
今や電波時計なんぞ、勝手に時間を修正して1秒たりとも間違うことが無い
まぁ、便利だけどサ。使ってるけどサ。そんなのも。


運命的なタイミングで、ちょうど店の色に合いそうな物が出品された
即ポチと

厳重なプチプチ包みで届いた。
ちょうど改装工事も大詰め。完成間近な頃だった

精密な機械仕掛けだからな
慎重に慎重に・・・



振り子とネジ巻きか。
こんなベタな形のネジ巻き・・・マンガで見るくらいだよね

もちろん、こんな時計見たことはあっても、触ったこともない・・・
まぁ、ネジ巻いて振り子をぶら下げて、振ればイイんだろう・・・(?)



時計横の、留め金を外すとフタが開く。

この留め金のカンタンさ・・・サビ(緑青?)の具合が年季を感じる



ガバっとフタを開けると、文字盤と振り子を振る部分。
その奥に時を知らせる鐘(棒)とハンマーが備わる

すげぇよな。
コンピューターとか使わず、ゼンマイの戻る力で歯車を回し
正確に時が来たらハンマーの歯車が作動して鐘を叩く・・・

いったい、どこをどう組み合わせたら、そんなカラクリが出来るのか…
古いモノのロマンは、そんな所からも感じるモンで~



文字盤に「Ryusui」とあるので、「龍水社」の時計であろうとのこと。
筆記体なので、龍水社の末期の物であろうとのこと。
さすがに、この時代に「China製のパチモン」とか無いだろうから・・・
その辺は信じても問題ないであろう

このテの古い時計だと、「精工舎」(現セイコー)、「愛知時計」とか、よく出てきた。

「龍水社」とはなんぞや?ということで、ネットで調べた
戦後まもなく、「日本を東洋のスイスに!」と始まった、時計技術者の養成所を経て
長野県の農村の若者で設立された「龍水社」
その後1973年にリズム時計工業(株)に吸収されています。

吸収された73年といえば、ワタシのうまれた年。
末期の物とすれば、ワタシと歳が近いということになるでしょうか



鏡のワクの色と、バチリ合います

文字盤や装飾もハデ過ぎずシンプルで、
これ以上ないくらいピッタリ



改装中、しばらく裏で試し運転開始~
振り子をぶら下げて~



ゼンマイ巻いて~~
コッチは鐘のゼンマイ。

コチコチコチコチ・・・
おお~~すげー!コチコチ言っとる!!
コチコチカッチンおとけいさん…って、このことだろ!!?

すると、だんだん振り幅が小さくなり、数時間で止まる・・・




どうやら、時計の水平・垂直がキチンとしてないと
止まっちゃうみたいです
むむむ・・・なかなかの神経質・・・

ちょっと気を使って取り付けしたら、バッチリ動き出した
意外にも3日ほど経っても1~2分しか狂わない!

意外に正確



お店の改装が終わって、オープン前日に
店の正面・ド真ん中に取り付けました
”新入り”ですが、新しい店の”顔”的な存在として

今のところ、1日3分遅れる感じで。
ウラで試してた時より、ズレが大きい。

最初は【5分/1日】遅れてたが、傾きを調整したら【3分/1日】になった
もうちょっと微調整したら変わるかな・・・?


そんな生き物のような時計

毎朝、遅れを直してやるのも、10日に一回ほどネジを巻いてやるのも、
すっかり慣れて、仕事前の”儀式”になりつつある

なかなかカワイイやつです



スポンサーサイト



床屋ができるまで | コメント(0) | トラックバック(0) | 2018/07/25 19:21
コメント

管理者のみに表示